今回は約2ヶ月近くもクロス円の下降トレンドが続いた。通常であれば1週間前後のある程度の反発があるところなのだが今回は見事に予想を裏切ってくれた。ちょうど日本政府の政権交代とも重なり、様子見のところへ財相の重なる円高容認発言を受けて当然のように投機筋の餌食となりあっという間に昨年末の安値近くまで下げてしまった。ようやく介入発言転換もあり下げ止まった形にはなったが、1ヶ月以上80円台を維持という円高水準定着の始まりを思わせる展開となった。いつかはある程度の反発はあるとは思っていたが先日前回安値を突破するかと思わせた矢先に突然相場に変化があった。あれほど重かった相場が一気に1円近く上昇したのだ。通常の動きであればまあ不思議でもないのだが、あの雰囲気の中での1円はかなりの違和感を放ち、相場の転換を感じさせた。案の定その後持ち直し今日では92円を突破し4円近くの上昇を果たしている。どうやら新興国の中央銀行が日本国債の大規模な売りに動いたらしくそれが大きな円売りに繋がったものだということだった。それを新たな口実を作った相場は今度は売りを加速させたというわけだ。ただ投機的円買いの反発の域は出ないだろうというのが大筋のコンセンサスらしい。
まあ中期・長期のトレンドを捉えるにあたりやはりこのある種の違和感というか、変化の匂いのような嗅覚を培うというのも長く勝っていく上での必須の能力かもしれない。